毎回お産にまつわる様々な問題にクローズアップするコウノドリ。

第3回では、無痛分娩についてのエピソードが盛り込まれます。


心臓病を抱える妊婦・麗子の心臓への負担を考え、サクラは無痛分娩を提案しますが、麗子は周りの意見に左右されてしまい無痛分娩を躊躇します。


出産を控えている方にとって、無痛分娩か自然分娩か迷う時期もあるかと思います。

これを機に、無痛分娩について調べました。

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コウノドリ3話は無痛分娩について

日本では、特に希望しなければ自然分娩がスタンダードなお産スタイルとなっています。



日本での無痛分娩の選択率はわずか2.6%(照井克生「全国の分娩取り扱い施設における麻酔科診療実態調査」2008年)です。これは今年のデータではありませんが、現在放送のコウノドリで無痛分娩について周囲が反対するというエピソードがあるという事は、やはり未だに無痛分娩はごく少数派だと言えるでしょう。



これに対し、欧米の出産スタンダードは無痛分娩です。中でもフランスでは女性の80%が無痛分娩を選択するそうです。(経膣分娩の場合。フランス国立保健医学研究機構2010年調べ)

(引用元 http://toyokeizai.net/articles/-/184021) 

無痛分娩とは?

無痛分娩とは、麻酔薬を使って陣痛の痛みを押さえる出産方法です。


背骨の脊髄に近い所に麻酔を入れる「硬膜外麻酔」という方法が海外ではよく使われています。

「点滴麻酔」という方法もあり、点滴で静脈に麻酔を入れる方法です。


これら無痛分娩は麻酔で完全に眠ってしまうわけではなく、痛みをやわらげつつも、意識はある状態です。

分娩時に少しいきみが必要な時もあったり、出産直後の赤ちゃんを抱っこすることもできます。

つまり、基本的には痛みを軽減するもので通常のお産と流れはほとんど変わりません。

「無痛分娩」と言われますが、まったく痛みの感覚がないわけではなく、あくまで「痛みを軽減して出産する方法」が無痛分娩です。


お産の痛みをやわらげて出産するので、お産が進みやすく、産後の回復も早いというメリットがあります。

心臓や肺に持病を持つ妊婦さんは、母体への負担を軽くするため積極的に進める先生もいるそうです。

今回のコウノドリ第3話がまさにこのパターンに当てはまりますね。

無痛分娩のリスクは?

無痛分娩のリスクとしては、

①陣痛促進剤を使う事が多い
②鉗子分娩・吸引分娩や帝王切開となる可能性がある
③母乳が出にくくなる可能性がある
④出産費用がかさむ

といったリスクです。


①や②は、麻酔薬によって陣痛が弱くなることがあり、これにより人工的に出産を促す陣痛促進剤の使用や鉗子・吸引を使う分娩となる可能性が多くなります。

さらに長引くと帝王切開となる場合も。

出産全体の流れが医療にリードされることが多いのが無痛分娩ということでしょう。


③の母乳については、産後についてです。

陣痛を起こす「オキシトシン」というホルモンは、産後に母乳の分泌を助ける働きもあるのですが、出産時に陣痛促進剤を使うと人工的なオキシトシンを使うことになるため、ママの体内で自然に作られるオキシトシンが減ります

これにより、母乳の分泌が減少する場合があります。


④の出産費用について、無痛分娩は通常の出産費用よりも10万程度多くかかります。これについては次の項目も参照してください。

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無痛分娩が広がらないわけ

日本で無痛分娩が広がらない理由として、


①「お産の苦痛の乗り越えてこそ母親になれる」という神話

②「無痛分娩で出産すると子供に障害が出る可能性が高まる」という噂

③「無痛分娩での事故」ニュース

④日本では出産は健康保険適用外である


この4つが挙げられます。

①「お産の苦痛の乗り越えてこそ母親になれる」という神話

①②は年齢上世代の認識で多い傾向があります。



実際に私が経験した出産時の出来事ついて少しお話します。

私はお産の進みが遅く、かなり痛がって体力の消耗も激しかったため、お産途中で「無痛分娩」という選択肢を提示されました。


私自身終わりの見えない痛みから解放されたくて、無痛分娩への切り替えを希望したのですが、出産に立ち会っている母が頑として反対。


結果として約24時間痛みに耐え、出産することとなりました。

最後いきむ力もほとんど残っておらず、先生がお腹を押していきみを補助してもらわないといけないほど、体力消耗が激しかったです。


無事出産できたのでよかったのですが、無痛分娩について事前に知識を持っていたらあんな苦しい思いをせずにすんだのかなと考える事もありました。

②「無痛分娩で出産すると子供に障害が出る可能性が高まる」という噂



②について、障害の原因がはっきりわからない昔に言われていたようです。私の母はこれを信じていました。

今では、障害の原因が遺伝だったり先天的なものだと、原因が判明してきているため、無痛分娩との因果関係はデータとして確たるものはありません。

③「無痛分娩での事故」ニュース

③無痛分娩をめぐる出産時の事故で亡くなったニュースを目にすることがあります。


医師が目を離した時に急変したり、急変に1人だけの医師で対応が間に合わなかったなどといった状況で起こっています。


無痛分娩は自然なお産ではなく医療の分野に入っています。

なるべく複数の医師が立ち会える体制をもった病院でのお産がリスク回避となりそうです。

(引用元 https://www.houdoukyoku.jp/posts/15036) 

④日本では出産は健康保険適用外である

④について、日本では出産は健康保険適用外です。

つまり、出産は自然なものだという観点から適用外となっているのです。

(一応出産一時金によって個人負担は軽減されています。)


一方無痛分娩が多いフランスでは出産は保険適用内です。

こういった制度の違いからも無痛分娩を選択しづらい環境となっていると言えます。

関連記事→→コウノドリ2017動画第3話は産後の妻の気持ちがわからない夫に見て欲しい!


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