2019年4月からスタートのNHK朝ドラ「なつぞら」
このオープニングに出てくる映像が、全編アニメで作られており、さらにこのアニメの雰囲気が「となりのトトロ」など初期のジブリ作品を彷彿させる作りとなっています。
「これって、ジブリが作ったのかな!?」
そう思った視聴者もいるのではないでしょうか?
なつぞらのオープニング制作者について調べました。
目次
朝ドラ「なつぞら」オープニング監修はジブリに関わりがあった
なつぞらのアニメーション監修を担当しているのが、舘野仁美(たてのひとみ)さんというアニメーターです。
舘野さんは、1987年からスタジオジブリに在籍し、となりのトトロをはじめ、魔女の宅急便、おもいでぽろぽろ、もののけ姫など、長年にわたってジブリ作品に携わっていました。
2014年にスタジオジブリを退職し、その後飲食店を経営されています。
今回の朝ドラ「なつぞら」では、主人公・なつがスタジオジブリを彷彿させる日本アニメーターの世界に飛び込むというストーリーということもあり、アニメーションのオープニングが実現しました。
舘野さんは、スタジオジブリ退職後に「エンピツ戦記」というこれまでのアニメーターとして見てきた世界を綴った本を出版されています。
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朝ドラ「なつぞら」アニメーション時代考証もジブリにゆかりのあるアニメーター
なつぞらのアニメーション時代考証を担当するのは、小田部羊一(こたべよういち)さん。
小田部さんは、宮崎駿さんや高畑勲さんがジブリを作る前に所属していた「東映動画(現:東映アニメーション)で、アニメーターとして活躍していた人です。
小田部さんは『アルプスの少女ハイジ』、『母をたずねて三千里』、『じゃりン子チエ』など多くの作品に携わってきた後、東映動画を退社。
その後は、これまでのアニメーションのノウハウを活かし任天堂で「スーパーマリオブラザーズ」などのキャラクターデザインを手がけます。
朝ドラ「なつぞら」のアニメーション制作は誰?
朝ドラ「なつぞら」のアニメーション制作は、アニメーション監修の舘野さんが代表をつとめる「ササユリ」と、アニメーション時代考証の小田部さんが所属していた東映アニメーションが一緒になって制作したアニメーションです。
朝ドラ「なつぞら」のオープニングがジブリ作品のように見えるワケは、
①ジブリ作品に携わった人や、ジブリの中核である宮崎駿さん&高畑勲さんを育てたアニメーション会社が手掛けている②主人公なつがアニメーターを目指すアニメーション編では、宮崎駿さんや高畑勲さんをはじめ、数々の実在するアニメーターがモデルとなっている
ということが関係しています。
朝ドラ「なつぞら」の中で制作される作品も、やはり実在する作品がモデルとなったものを制作したりするのでしょうか!?
そのあたりも、なつぞらを見る楽しみの一つとなりそうです。