2019年1月にドラマ「後妻業」がスタートします。
これは、作・黒川博行「後妻業」が原作となっていますが、この小説を原作とした映画「後妻業の女」がすでに2016年映画化されています。
でも原作と映画を比べると、結構違いが多いんです。
そして、ドラマはさらに原作&映画と違うところがある模様。
「後妻業」の原作・映画・ドラマの違いについてまとめます。
目次
「後妻業」原作と映画の違い
中瀬耕造の葬式代の支払いについて
小夜子の直近の夫である中瀬耕造が倒れた時、亡くなる前から葬式代の負担金額について、小夜子は娘2人と交渉を始めます。
原作では、最初娘2人に400万を払わせようとするものの、娘が渋るため、200万小夜子が負担し、残りの200万を娘2人が負担するという話でまとまります。
ところが、映画では最初から小夜子が200万円、娘が200万という事になっていました。
おそらく映画ではストーリーをカンタンにまとめるために、最初の400万ふっかける所をカットしたのでしょう。
でも、この葬式代のやりとりは、小夜子や柏木がいかにお金に執着しているかがうかがえるシーンなので、ドラマでは原作通りに最初400万円をふっかける所からスタートして欲しいですね。
ちなみにこの葬式代、実際には120万なので、小夜子と柏木の儲けは80万円。
最初のもくろみ通り400万円引っぱり出せたら280万円の儲けでしたが残念でした(^^;
小夜子と博司の関係
物語後半から登場する博司という男性。
原作では小夜子の弟でしたが、映画は小夜子の息子になっています。
原作の博司はバリバリのヤクザですが、映画の博司はまだまだチンピラ風です。
博司と本多の関係
原作では、本多が博司を締め上げて様々な情報を引き出すシーンがあります。
かなり手荒な方法だったので、博司は本多に恨みを持ち、それを柏木は利用して本多殺しを博司に実行させることになるのです。
しかし映画では、博司と本多が初めて会うのは柏木から命令された本多殺しの時。
博司は柏木から命令されたというだけで本多殺しを実行するのですが失敗します。
小夜子の結末
一番大きな違いは、主人公・小夜子の結末です。
原作では、博司に殺され死んでいますが、映画では殺され死んだと見せかけて実は生きていたというオチに変わっています。
原作はサスペンス劇場のような結末でしたが、映画はコメディな雰囲気のため、結末に小夜子が死んでしまうと笑えません。
死んだと思ったら生きていたという結末の方がすっきり笑えるため、そういった結末になったのではないかと考えます。
「後妻業」ドラマの結末はどうなる?
ドラマの「後妻業」も、原作とは違った所がいろいろと出てきそうです。
まず気になったのが、主役・小夜子役が木村佳乃という点。
原作ではもっとおばさんな年齢で、ちょっと若いなと感じます。
映画「後妻業の女」で小夜子役を演じた大竹しのぶさんあたりがすごく適齢なのですが、なぜ木村佳乃さんなのか?
これは、ストーリーが原作と違ってラブ要素が含まれるからだと思われます。
原作や映画でのラブ要素は、小夜子と資産家老人、あと柏木と若い女性とのやりとりのみ。
しかし、今回は小夜子・柏木・中瀬の娘朋美・本多の4人の中で恋模様が展開されるのです。
これは原作を超えた展開が起こりそうです。
お金だけでなく嫉妬などの感情なども絡んだやりとりが出てくる!?
となると、小夜子がラスト殺されるという原作通りの展開も考えられますね。